「パンツをはき忘れたー!! 」
今日という一日を
一緒に過ごすはずだった あのコはタンスの中
「いっけない! 財布忘れることろだった! あぶなかったー」
わすれんぼな私が めずらしく準備万端!
「わたしやればできるじゃん! きょうも一日がんばろー」
もう誰にも ドジっ娘だなんて言わせないから!
「おはよう! 」とあいさつをかわして 席に着いたとき
感じた違和感に気がつく 大事なわすれもの
あああああああああああ!!
「パンツをはき忘れたー!! 」 今日という一日を
一緒に過ごすはずだった あのコはタンスの中
なんのためらいもなく 男の子追い越して
階段駆けあがってきた ひたすら後悔
他にはけるものも無く
諦めるしかない空気
ヘンな解放感に
自然ともじもじシちゃう
窓から流れ込むそよ風に
スカートがふわり
あわてて両手で押さえこむ
お願い助けてよぉ
ちっとも歩きまわれない!
ちらノーパンが怖い!
あのコのいない私はもう あまりに不完全
「ちょっとちゃんとはきなさい? 」
「しゃべってないで掃きなさい! 」
掃除かいッ!! ビビるわッ!!
今日一日 はい (っ) てない パンツとスイッチ
はいたものといえばそうね 弱音くらいかな
誰も気付いてないかな 視線気になりすぎる
「なんか様子おかしくない? 」
「そんなことないよ? 」
段差と風が怖い 転ばないか心配
なにはともあれ気が気じゃない 何とかならないのー!?
何とかならないのー!?
はきたい パンツとため息